EPISODE:Tomomi

MY STORY

LorryStageにかける思い

幼い頃から、私は

「人を笑顔にしたい」

という気持ちを胸に抱き続けてきました。

ショーキャストや、華やかなエンターテイメントの世界は

私にとって憧れそのもの。

観客の心を揺さぶり、笑顔に変えていく表現の力に強く惹かれていました。


その思いを実現するために

高校ではダンス部がある学校を選び

卒業後もダンススクールや、数々のステージに立つ道を歩んできました。

ツアーダンサー、プロモーションビデオ出演、振付の仕事……

華やかに見える舞台の裏側では、常に

「自分は本当に表現者として何を届けられるのだろう」

という葛藤がありました。

個として輝くことの難しさに直面した私は

模索の末に“エアリアル・ティシュー”と出会います。


キレイな布と体が宙を舞うその芸術に
私は一瞬で心を奪われました。

新たな可能性に挑もうと
必死に練習を重ねた1年。

しかし、三半規管が弱く
すこし演技をしただけで

何時間も動けなくなるような酔いと眩暈。

度重なるケガ。

思うように前へ進めない期間もあり

気持ち的に苦しんでいました。

さらに追い打ちをかけるように

コロナ禍で本業の活動も停止。

立ち止まらざるを得ない時間が訪れました。


けれど、その「立ち止まる時間」こそが

私に本当の意味で

自分と向き合う機会をくれました。


「これから私は何をしていくのか?」

「どんな思いを届けたいのか?」

「自分にしかできないことは何か?」

答えはひとつ。

――― エアリアルティシューへの思い。




そこから4年間、私は覚悟を決め、再びエアリアルに向き合いました。自分が納得するまで、Instagramへ練習の様子を何度も投稿。

改善と見直しと成長の記録をただひたすらに続ける中でアルバイトをして稼いだ費用を払ってでも舞台に立ち、挑戦を続ける。

誰に頼まれたわけでもないのに、自分の心が求めるからこそ、続けられた日々でした。




その努力の先に、2025年4月。

マレーシアで開催された国際大会
「Vivaサーカスフェスティバル」
にて、エアリアル・ティシュー部門
銀メダルを獲得することができました。

努力は裏切らない

――そう実感できた瞬間でした。


私は今、この経験を「ローリーステージ」という新しい団体で活かしていこうと決意しています。

私たちは舞台を通して、地域や被災地の方々に笑顔と希望を届ける活動を広げていきます。

困難に直面している人たちに

「また明日も頑張ろう」

と思える小さな勇気を贈りたい。


未来を担う子どもたちにも

「表現することの楽しさ」
「自分の可能性を信じることの大切さ」

を伝えていきたい。


私の原点は、幼い頃に抱いた
「人を笑顔にしたい」
という気持ちです。

その想いを胸に
これからも挑戦を続け
新しいステージから
笑顔を届けてまいります。

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